無花果ってなんて読むでしょうか?
花の無い果実か~ なんやろ~
チッチッチッチ~ン⏱時間切れ~
正解は「いちじく」でした
美味しいやつやん♪ 禁断の果実 いちじくか~
あれ!花ないの
いちじくの花見たことありますか?
無花果の花は 咽頭花序(いんとうかじょ)と呼ばれ、実の中に無数の花をつけます。
いちじくの花にあたる部分は食味部分です。
赤くてサクサクとして甘味のあるあのつぶつぶの部分が花になります。
いちじくは果実の中に花を咲かせるので、割ってみないと花が確認できません。
花は未熟な状態では白い花、完熟状態になると真っ赤になります。
無花果となぜかかれるの?
- 外観から花を確認する事ができない事で「無花果」と書かれるのです。
美味しいけど 目立つ必要が無いから花びらはありません。
この話は、またあとで…
いちじくは縁起悪い?
いちじくは漢字で「無花果」と書き、花がないのに実がなるという解釈から
・出世しない ・子孫が途絶える ・家の前に植えると病人が出るなど
「縁起が悪い」とされる俗説があるらしですが
しかし、いちじくに花はあります。
花が咲いているのは実の内側。とても神秘的な果実です。
しかも、いちじくの花言葉は「多産」「子宝に恵まれる」「裕福」「実りある恋」など。一つの木に多くの実をつけることが由来です。漢字とはまったく逆のイメージ!
不老不死のフルーツと呼ばれるほど豊富な栄養素も含まれています。
むしろ縁起がええんちゃうの(笑)
禁断の果実 知恵の樹
楽園で過ごすアダムとイブ
旧聖書には
神様は天地をつくり、動物をつくり、最後に人間を作りました。
アダムとイブは「エデンの園」という楽園で何不自由なく暮らしていました。
神様からは、エデンの園の中央にある「知識の樹の実は絶対に食べてはいけない」とルールを一つだけ課せられていました。
ある日、イブが悪魔の化身の蛇にそそのかされその知識の樹の果実を食べてしまいました。
そしてイブに勧められたアダムも、この果実を食べてしまったのです。
それが神様の怒りにふれ、楽園追放となった二人。
禁断の果実を食べて二人は、急に裸でいることが恥ずかしくなり下半身を葉っぱで隠すのですがその葉がいちじくの葉を身につけた記されています。
食べたのはリンゴの絵がかかれている事もあるけど
この禁断果実とは、一般的には「リンゴ」とされていますが、
アダムとイブが果実を食べた後にイチジクの葉で裸を隠したことから、
「禁断の果実=イチジク」と考えられています
創世記には果実としか書かれていません。
いちじくの受粉の不思議
イチジクコバチの一生(共進化)
実は、いちじくには雄木と雌木があって、イチジクコバチというハチが花粉を運ぶことで受粉し、種子をつくります。
メスのイチジクコバチは、いちじくの雄木に入り込みます。通路はとても細いので、途中で羽と触角が折れてしまうため、1度中に入ると抜け出ることはできず、産卵した後死んでしまうそうです。
卵からはオス・メス両方のイチジクコバチが生まれますが、オスには羽がありません。
彼らの目的は、同じ雄木の中にいるメスのイチジクコバチと交尾し、外へと抜けるトンネルを掘ることです。羽が無いので飛び立てません。
オスが作ったトンネルを通ってメスのイチジクコバチが花粉を外へと運ぶのです。
明るい光をみて一生を終えるわけです。
雌木に入ったメスのコバチは受粉はできますが、雌花が邪魔で卵を産むスペースはほとんどなく、卵を埋めないまま花の内側で死んでしまいます。
私たちが食べるのは雌木。
雄木は、イチジクコバチのメスが卵を生むために使われます。
雄の実と雌の実は外見からは区別がつかないのでイチジクコバチには可哀そうだけど、これも必要なプロセスです。
そうすることで、花粉が雌木へと運ばれ、美味しい いちじく ができるからです。
つまり、イチジクコバチがいないと いちじく は子孫が残せない、イチジクコバチもいちじくの実に卵を産むので、イチジクなしでは子孫が残せないのです。
このように、いちじくとイチジクコバチははるか昔から、両方が生き残れるように共に進化してきました。これを共進化と言われています。
花びらが必要ないのはなぜ
花は花粉を運んでくれる昆虫や鳥などを色や形や香りによって誘引しているそうです。
アゲハ蝶は赤色 蜂は黄色やオレンジに集まる傾向があり、昆虫全般が白色に集まる傾向があるそうです。
いちじくは花粉も実の中にあり、誘引する必要がありません。
イチジクコバチからしたらいちじくの花は美味しい蜜を食べれる場所ではなく
幼虫のために安全で餌の多いすみかになります。
いちじくはイチジクコバチを誘引しないので良い香りもきれいな色も必要ありません。 (もちろん他にも理由がありますが…)
いちじくを食べながら死んだハチまで食べている?
もしかして、いちじく食べながら死んだコバチまで食べてんの?
安心してください。
いちじくにはイチジクコバチをタンパク質に変えてしまう酵素があります。
しかし、時には完全にタンパク質に分解できないこともあるので、イチジクコバチを気付かずに食べてしまうこともあるけど、イチジクコバチはものすごく小さいので、気が付くことはほとんど無いようです。
姿が見えようが見えまいが、コバチ食べるなんて無理~
と思った方、落ち着いてください
安心してください
- 日本にはイチジクコバチがいないのです
日本は寒いためイチジココバチが生息できません。
日本にあるのは雌木だけです。
雌木だけでも、実を太らせることができ、さし木でいちじくは増える事が出来るのです。
栽培されているいちじくは単為結果性といいます。
いちじくのまとめ
無花果はいちじくとよみます。
外からは確認できませんが 実の中に無数の美味しい花を咲かせます。
いちじくの花はコバチの住処のよものものなので外からは確認確認出来ないため
花の無い果実=無花果 と書きます
イチジクコバチがいちじくを増やすのに重要な役割があり、イチジクコバチがいないといちじくは子孫が残せない、イチジクコバチもいちじくの実に卵を産むので、イチジクなしでは子孫が残せない深い関係性があります。 オスのコバチは妻と子の脱出経路を確保して生涯をとじ、 メスのコバチはいちじくに侵入することで羽が折れてしまい産卵した後死んでしまいます。
しかし、日本が寒すぎてイチジクコバチは生息できず、 栽培されているいちじくは単為結果性で雌木だけで美味しい実を作り挿し木で増やすことができます。
旧聖書にも出てくる 禁断の果実いちじく、花が咲かないから縁起が悪いと言われることはありますが、栄養価も高く、不老不死の果実とまで言われ、花言葉は裕福 子宝に恵まれる 実りある恋 など縁起の良い果実ですよね((〃艸〃)ムフッ
いちじくに悪いとこ一つもないや~ん
栄養満点で縁起の良い果実 いちじく安心して召し上がってください。
いちじくタルト最高~
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